(仮題)魔女のいるファンタジー
「あ──」

 僕と白雪さんは同時に小さく呟いた。

「下ってつまり・・・・・・」
「そゆことォ。いやん、鏡ちゃん大暴露ッ! うーん、世紀の瞬間に立ち会えないのは残念だけど──ってワケでナナっち!」

 ぽん。謎の犯罪者は僕の肩に手を置く。

「俺の分も頑張って!」
「え? い、いや・・・・・・でも僕は──」
「お願いします、七人さん」
「ホラホラ、姫も頼りにしてるよォ?」

 どうする?

 これは友情の問題だ。
 引き受けるべきだ。

「そ、そうですね・・・・・・」
「じゃあ、いいってことですね!」
「おっ! やっるウ、ナナっち」
「や、そ、その・・・・・・」
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