(仮題)魔女のいるファンタジー
「またネットかよ」
男の子みたいな口調で喋りながら、アノンはドレスを引きずって、とことこ部屋の中に入ってくる。
インターネット。
もともとは記憶の共有と、意思伝達の迅速化を目的として、どこかの国が軍事情報の管理のために開発したのだとか。
その後、ワールド・ワイド・ウェブというそれを拡張した脳内相互情報ネットワークシステムが全雲界大陸に広まって、今日に至る。
「違います。単に寝ていたんです」
僕は惚けてみた。
「頭にパソコンくっつけたままでか。嘘つけ」
しまった。
僕は慌てて頭に手をやる。
パソコンというのは──パーソナル・コンポーザアの略だ。
今、僕の頭には特殊な鉱石で作られたサークレットが填っている。
こいつを填めると、僕の脳の普段は使われていない部分が活性化される。
更にこのサークレットには、脳のその部分を他人と繋げる特殊な鉱物も填め込まれていて──。
この脳の活性化された部位──サーバーに記憶や知識、自分が目にした映像や音をアップロードしていくことで、誰もが情報を共有できるようになる、という仕組みだ。
男の子みたいな口調で喋りながら、アノンはドレスを引きずって、とことこ部屋の中に入ってくる。
インターネット。
もともとは記憶の共有と、意思伝達の迅速化を目的として、どこかの国が軍事情報の管理のために開発したのだとか。
その後、ワールド・ワイド・ウェブというそれを拡張した脳内相互情報ネットワークシステムが全雲界大陸に広まって、今日に至る。
「違います。単に寝ていたんです」
僕は惚けてみた。
「頭にパソコンくっつけたままでか。嘘つけ」
しまった。
僕は慌てて頭に手をやる。
パソコンというのは──パーソナル・コンポーザアの略だ。
今、僕の頭には特殊な鉱石で作られたサークレットが填っている。
こいつを填めると、僕の脳の普段は使われていない部分が活性化される。
更にこのサークレットには、脳のその部分を他人と繋げる特殊な鉱物も填め込まれていて──。
この脳の活性化された部位──サーバーに記憶や知識、自分が目にした映像や音をアップロードしていくことで、誰もが情報を共有できるようになる、という仕組みだ。