幻想
月日は流れ、2年生になった。
今日はクラス替えの日だ。
新しいクラスに入り、自分の席についた。
ふと、隣を見ると、彼女が笑ってこっちを見ている。
村井:「また一緒のクラスだね。席も隣だし。」
彼女は嬉しそうにそう言った。
俺:「そうだね。」
俺も少し嬉しかった。
村井:「桜井君って、彼女とかいるの??」
彼女が突然そう聞いてきた。
俺:「いや、今はいないなぁ。」
少しドキッとした。
村井:「ふーん。そうなんだぁ。」
彼女は少しにやけながらそう言った。
しかし、女の子と話すのがあまり得意ではない俺は、会話を広げる事ができないまま会話は終わった。