秘書室室長がグイグイ迫ってきます!

シーツをギューッと握りしめても、声が出てしまう。


「あっ、もういいですから」

「ダメだ。太くなるぞ」

「それは、困り……あー」


容赦ないマッサージに必死に抵抗するけれど、彼の力には敵わない。


「あっ、ヤッ……」

「その声。ヤッてるとしか思えない」


なんてことを……。
でも、声だけ聞いていたらそう聞こえるかも。

それは困ると口に手をあて必死に声を我慢していると、「耐えるお前もそそるな」とつぶやくから、ドキドキする。


「今日はこんなところだ」

「ありがとうございます」


お礼を言ったものの、なんだかぐったりしてしまった。
でも、体がポカポカする。


「私もやります」

「悠里には無理だ」

「いえ、やります」


疲れているのは彼の方。
ツボなんてひとつもわからないけど、マッサージならできる。
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