秘書室室長がグイグイ迫ってきます!

真っ直ぐに私を見つめ、視線を逸らさない彼は「好きだ」と甘い溜息を吐きながら近づいてきて、額にキスを落とす。
そして……。


「今はこれだけでいい。でも、どっちにしても、お前は俺に抱かれるんだ」


耳に熱い吐息がかかると、体が勝手にビクッと震える。


「もう少し、待ってやる」


『もう少し』って、いつまで?

ちょっぴり強引な彼にアタフタさせられるけれど、ちゃんと私の意志を尊重してくれる彼の優しさは、胸に響いた。

それから彼は私から少し離れて仰向けになった。
距離が空いてホッとしたのも束の間、彼は布団の中の私の手をギュッと握った。


「これくらいはいいだろう?」
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