秘書室室長がグイグイ迫ってきます!

【紳のこと、本当にごめんなさい。
私、ずっと彼のことが好きだったの。
でもふたりが付き合い始めたことを知って、言い出せなくて、おめでとうなんて言っていました。
それなのに、幸せそうな悠里が憎くなってしまって……あの日、あんなことを】


「やっぱり、本気だったんだ」


彼女も思い詰めての行動だったんだ。


【でも、私が間違ってた。
悠里を傷つけて幸せになれるわけないのに。

紳と付き合いだしてからも、自分のしたことの後悔の方が大きくてちっとも楽しくなかった。
この間、悠里に久しぶりに会って、あなたの堂々とした姿を見て、完全に負けたと思いました。
恋にだけじゃなくて、人生にも。

紳に別れようと言われました。
こんな日がいつか来ると思っていたけど、なんだかホッとしたの。

悠里にひどいことをしておいて勝手なのはわかっています。
でも、もう疲れてしまったの】
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