秘書室室長がグイグイ迫ってきます!
繋がるココロとカラダ
それから本格的に伊吹さんとの甘い生活が始まった。
こうして同棲を始めても、今までも一緒にいたからなにも変わらないと思っていた。
でも、彼がいっそう甘くなったような気がする。
彼は『ベタベタするのが好き』と言っていたけれど、まったくその通り。
常に私にスキンシップを求めてくるから、そのたびに恥ずかしくてたまらない。
朝は額に目覚めのキスから。
彼は私より早起きしても、布団に入ったままベッドで私の顔をじっと見ている。
恥ずかしいからやめてほしいと懇願してもやめてくれない。
まぁ、私が早く起きたときは、彼の顔を見ているから、強くは言えないけれど。
そんな時間がたまらなく幸せだった。
「おはよ」
「おはようございます」
すぐに唇を重ねる彼は、満足そうにベッドを出ていく。
私もこの唇の熱で体を火照らせながら、着替え始めた。