秘書室室長がグイグイ迫ってきます!

「激しすぎたな」

「ううん。平気です」

「ホントか? それじゃあ今度はもっと激しい……」

「それはダメ!」


もっと激しいって……体が持たない。

私が慌てて止めると、彼は「そんなにムキになるな」とクスッと笑う。
どうやらからかわれているようだ。


「でも、覚悟しろ」

「なに、を?」

「もう我慢しない」


それは、エッチの、こと?
私が目を見開くと、彼は私の額にキスをする。


「あっ、あの……」

「心配するな。疲れているときは勘弁してやる」


ちょっと待って! 
それってそれ以外は毎日って聞こえるんだけど……。

でも彼はすこぶる真面目な顔をして、私を抱き寄せた。
私はそんな彼の腕の中が温かすぎて、そのまま眠ってしまった。
< 269 / 370 >

この作品をシェア

pagetop