秘書室室長がグイグイ迫ってきます!
やっぱり叱られた。
でも、あなたを待っていたかったんだもの。
「ごめんなさい」
彼は私をベッドに優しく下ろすと、額に口づけを落とす。
「酔ってるのか?」
「ビール一本だけ、飲んじゃった」
だって、寂しくて。
彼はジャケットを脱ぎ捨てネクタイを外すと、唇を重ねる。
「ん……」
次第に深くなるキスに思わず吐息が漏れると、彼は唇を解放した。
「酔った悠里もかわいいな」
「酔ってなんて……」
『ない』と言いたかったのに、彼の唇に呑みこまれてしまった。
それから隣に横たわりギューッと私を強く抱き寄せる彼は、「悠里」と私の名を口にする。
「はい」
「今日は焦った。まさかお前があんなになってまで来てくれるなんて……」
「伊吹さんの役に立ちたくて……」