秘書室室長がグイグイ迫ってきます!

「私、伊吹さんが……好き、ですから」


素直になってそう言うと、彼は目を見開いたまま動かなくなった。


「お前、男の煽り方、どこで覚えた」

「え! そんなつもりは……」


煽ったつもりなんて微塵もない。
でも、にやりと笑う彼は、再び口を開く。


「これから毎晩、仕事しないとな」


『仕事』って、もしや……エッチのこと?
しかも、毎晩?

今度固まるのは私の方。


「今日はこれで勘弁してやる」


呆然としてうまく反応できない私を笑う彼は、再び優しく抱き寄せてくれた。
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