秘書室室長がグイグイ迫ってきます!

「あっ、いえ、その……なんというか……」


私の体を離した彼は、いつもの調子でニヤリと笑う。
サディスト高畑、現る、だ。


「なんというか、なんだ?」


結局、こうなる。
彼にはやっぱり敵わない。


「好きです! 以上!」


なんとなく身の危険を感じてサッと離れたものの、許してくれるほど甘くはない。


「夕飯は後だ。まずはお前を食う」

「えっ、ヤッ……」


すぐに熱い唇を重ねられて、頭の中が真っ白になる。


「好きじゃ足りない。この気持ちをわからせてやる」


そんな言葉で私をトロトロに溶かす彼は、私をソファに押し倒し、すぐにTシャツを脱ぎ捨てた。


「情けないけど、嫉妬した。お前は俺を狂わせる悪い女だ。お仕置きだ」


私が怒っていたはずなのに、お仕置き?

でも、そんなことを考えられたのも一瞬で、すぐに彼の唇の熱に浮かされ甘い声を上げる羽目になった。


やっぱり彼は完璧だ。
完璧な秘書で、完璧な私の彼氏。



【オトナな彼のコドモな嫉妬 END】
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