《短編》時計仕掛けのカトレイヤ


「ハッ、させるかよ!!」


そう、カイが叫んだのが分かった。

そして、ガコーンッと、カイは大きなスパナで男の頭を殴りつけた。


「ぐえっ!!」

「来い、カトレイヤ!!」


そして、向けられる強い瞳と、伸ばされる手。


「カイ!!」


私は、迷うこと無くその手を掴んだ。


それは、私が目覚めてからずっと傍にいてくれたカイだからこそ、どこまでもこの人と行こうと思えた。



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