《短編》時計仕掛けのカトレイヤ


「どうせ限りある命なら、カイと一緒にいたい」


「……出会った時から、カトレイヤは俺が守るって決めてんだ。だから、最後のその瞬間まで傍にいる、約束する……」


そう言ったカイが、ふわりと私を抱きしめる。
それに、胸が熱くなるような、感覚があった。


これは、どういう気持ちなの……。
分からなくて、カイを至近距離で見上げる。


「カトレイヤ……」


悲しげに揺れる瞳に、胸が痛んだり、抱きしめられて胸が熱くなったりする不思議な変化に、私は戸惑う。



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