《短編》時計仕掛けのカトレイヤ
「カイ!!」
「騒ぐな!!」
「んんっ!」
カイの名前を呼ぶと、男に口を塞がれる。
そんな、カイ……っ。
私のせいで、カイが危険な目にあってる。
どうしよう、どうしたら………っ。
「クソッ、カトレイヤ!!」
カイが必死にこっちへ来ようとしてくれる。
でも、男達の数が多すぎて、なかなか来れない。
カイ、カイの所へ行きたいのにっ。
カイ以外の人の傍でこの命を終えるのは、嫌っ。