《短編》時計仕掛けのカトレイヤ
「そして、それは...奇跡を起こすんだ」
「うっ...」
目を焼くほどの光が、瞬く。
それに目を閉じると...。
「私はたどり着いた...。愛が、どんな事象をも変化させる、奇跡の錬金術に...」
声だけが聞こえる。
そして、エメラルドの光がどんどん収まっていった。
「幸せに、私の愛しい子...ありがとう、カイ...」
「おい!!」
遠のく声に叫ぶと、返事は返ってこない。
そして、俺は光が消えてやっと、目を開けることができた。