空から君へ愛の手紙を。

目の前に落ちたビニール袋にはかすかに血がついていて、中に入っていたのはジュースのカンが沢山。

そんなもので叩かれたら、血なんていくらでも出てくるよね?

「気が、すんだ?」

頭が痛い。

でも、それ以上に心が痛い。

私は十花ちゃんなら、蒼汰にお似合いだと思ったのに。

「もう二度と、私の親友を傷つけることは許さないからっ!!」

何もなかったかのように目の前から消える人。

残ったのは十花ちゃんだけ。

真っ青になりながら、私を見ている。

あれ?

どうして、私、立っていられないの?
< 105 / 557 >

この作品をシェア

pagetop