空から君へ愛の手紙を。
目の前に落ちたビニール袋にはかすかに血がついていて、中に入っていたのはジュースのカンが沢山。
そんなもので叩かれたら、血なんていくらでも出てくるよね?
「気が、すんだ?」
頭が痛い。
でも、それ以上に心が痛い。
私は十花ちゃんなら、蒼汰にお似合いだと思ったのに。
「もう二度と、私の親友を傷つけることは許さないからっ!!」
何もなかったかのように目の前から消える人。
残ったのは十花ちゃんだけ。
真っ青になりながら、私を見ている。
あれ?
どうして、私、立っていられないの?