空から君へ愛の手紙を。

「蒼汰…」

もうすぐ午後の授業が始まる。

空はもちろん出られない。

放課後になれば会える。

でも…

「お腹、空いちゃった。」

何か隠しているのがわかったから、空の傍を離れたくない。

「おう。蒼汰、僕達もお昼まだじゃん。食べよ?」

「うん…」

何を言いたいんだろう。

空は何を隠しているんだろう。

わからない。
< 109 / 557 >

この作品をシェア

pagetop