空から君へ愛の手紙を。

綺麗だな。

そう思ってしまうぐらい。

なのに

「何もないよ?」

空は嘘が下手だ。

それだけ涙が落ちそうでも、まだ俺達に隠し事をするんだから。

「ほら、そろそろ授業始まっちゃうよ?私はもう少し安静にしなきゃだから。放課後、またね!」

隠そうとする空にこれ以上何か聞けるわけもなく、俺達はそこを離れるしかなかった。

でも…

「中出?何、してるんだ?」
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