空から君へ愛の手紙を。

ちょっと血が出ただけでしょ?

ちょっといつもよりバカしちゃっただけでしょ?

それだけで、今までの走り、全部無駄にしなきゃいけないの?

嫌だ。

そんなの、絶対に嫌。

「小宮さん?起きてる?」

「はい…」

「もうすぐ6時間目終わるんだけど、部活行くの?」

行きたい。走りたい。皆といたい。

でも、

「どうしても…走っちゃダメですか?最後の、大会なんです。」

走れないなら、部活にいる意味はないから。
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