空から君へ愛の手紙を。
「先生ね、もう10年以上も保健の先生をしているの。ある時はカウンセラーという仕事もしていたの。」
カウンセラー…この学校にもいる。
相談室にいる先生のこと?
「カウンセラーをしていた年、一人の子が亡くなった。」
亡くなった?
「いじめでね、やりすぎがあったのよ。私は何も役に立てなかった。もう、嫌なの。目の前で誰かがいなくなるのは…だから、お願い…」
私は、どうすればいいの?
この瞬間、死が余りにも近くに感じた。
先生の目から静かに流れた涙を、私は見過ごさなかったから。
今回をとるか、これからをとるか?
そんなこと、決まってる。