空から君へ愛の手紙を。

嘘。めちゃくちゃけなしてる。

空の性格なんて、私が1番知ってるもん。

自分に関係ないことはポーイじゃん。

「まあ、本当は行きたくないけどさぁ、行くしかないもん。」

「行くしかない?」

「俊がね!!金メダルとってきてくれるんだって!!」

「へ?」

余りにもいきなり、しかもズバッと言われても意味が…

「私ね、本当は死ぬほど出たかった。最後の大会だし、ライバルとの決着つけたかったし…でも、先生がね…」

死ぬことは自分のすぐ傍にある。

私は覚えてる。
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