空から君へ愛の手紙を。

空のおじいちゃんが亡くなった時、空が悲しそうな顔をしていたこと。

私もお世話になったから、悲しくて仕方なかった。

皆から好かれてるおじいちゃんだったから、周りも皆泣いてたなぁ。

後から知ったの。おじいちゃんの後から、あの言葉をずっと気にしていること。

おじいちゃんは私達にだけ、1度だけ話してくれたことがあったんだ。

でも、あれ?あの時も?

空、泣いてないじゃん。

「私ね、わかったの。死ぬってことは、周りを悲しませることだって。」

もしかして、空は、泣いていたの?

いつも、いつも…

ケロッとしていたのは、それこそ、誰にも見られないところですでに泣いたから?

「先生が私の前で頭を下げたの。今回だけは出ないで欲しいって。あそこまでされたら…ね?」
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