空から君へ愛の手紙を。

大会 空said


「こみやん!!棄権したって本当!?」

ああ、ついに来てしまった。

結局私が走る許可なんておりなく、最後の大会が来てしまった。

「ごめんね、琴音(ことね)。やっと決着がつくところだったのに。」

「ううん。でも、棄権なんて初めてだよね?一体どうしたの?」

頭の包帯もつい昨日外すことが許された。

見た目にいつもとの変化がなくなった。

だから、そんな私を見ても琴音が何が悪いのかに気づく訳がなくて。

「色々あって…走れなくなっちゃったんだ。」

1年生の時からずっと競い合って、勝ち負けを繰り返してきた。

最高最強のライバル。
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