空から君へ愛の手紙を。

「ごめん、忘れた。」

「嘘…どうしよう。鼻水やだ。」

やだっつってもなぁ。

そもそもお前の体内から出たものだし。

「トイレ行ってくるから待っててよ?」

「はいはい。」

全く、あいつは…

「なあ蒼汰。」

「ん?」

「蒼汰はさ、高校行きたい所とかあんの?」

高校…か。

「まだわかんねえ。でも、もしもこれから行きたい所できても勉強できなきゃ融通気かねーから。」

だから俺は勉強してる。
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