空から君へ愛の手紙を。

「あ、俊!!金メダルさ…」

こいつ、わざとなのか?

「金じゃないだろ…」

僕がとってきたのは金色に輝くメダルなんかじゃない。

銀色に鈍く光る灰色と呼んでもいいようなメダル。

なのに…

「金だよ。私の中では完璧な金メダル。」

そう言い切る。

どう見ても銀メダルだろ?

「だって、俊が1番キラキラしてたもん。私の中では俊が1番!!」

なんでこんな恥ずかしいことをスラスラと…

「だからさ、俊!!ありがとう!今度は私も金メダルとって、俊にあげるね?」

「空ならすぐにとれるだろ。」
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