空から君へ愛の手紙を。

きっと小さい俊だったから。

足が遅い俊だったから。

生意気な俊だったから。

きっと…真っ直ぐで温かい俊だったから…

「俊が好き。意地悪だけど…でも優しい俊が好き。俊と食べるマフィンが好き。俊と話す時間が好き。俊と走る毎日が好き。」

ああ、こいつは俊じゃなきゃダメなんだ。

こいつの中には、こいつの目には俊しかいない。

「俊っ…」

空…俊だけじゃないんだよ?

空の近くにいたのは、俊だけじゃ…

「食えって。」

何も言えなくて、隣にいて、マフィンを渡して…
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