空から君へ愛の手紙を。

誰も好きじゃないなんか。

そんなわけがない。

昔、1度だけ空が僕に言ったことがある。

『私、八方美人何だってさ。私のこと、別に誰も必要としてないってさ。』

空が、一番気にしてることを。

――誰にも必要とされてない。

――誰も自分を信じてない。

――誰も自分を好きじゃない。

「ごめっ、ごめんっ俊っ…」

追いかけろよ。僕。

空のこと追いかけろ。

謝れ。それで言うんだ。

空のこと嫌いなんかじゃないって。

じゃなきゃ、一生後悔することになるぞ。
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