空から君へ愛の手紙を。

“亡くなりました。”

その言葉を理解するのには時間がかかった。

余りにも中3の俺らには重い言葉で。

空の机が、凄く…孤立して見えたんだ。

いつもの空の机なのに…

「え?何言って…」

「そ、ら…ちゃん、が…?」

坂本と西田、そして言葉は出さない山本が立ち上がった。

坂本と西田の顔は真っ青だった。

でも、山本は…

「な、何言ってるの?そ、らが…死んだ?」

真っ赤だった。
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