空から君へ愛の手紙を。
まるで、噴火する山みたいに。
「悪い冗談は、やめてよ安尾ちゃん。死んだとか笑えないから。」
「山本…」
「だって、有り得ないでしょ?だって、空だよ?」
「山本っ!!」
安尾の声は半分キレていて、半分泣いていて…
「空がっ、空が死ぬはずなんか、ないじゃん…だって、空は、ウチに言ったもん。」
きっと、山本はわかっているんだ。
空がいないこと、わかっているんだ。
でも、信じたくないから、信じられないから、きっと、空は生きているって思い込むんだ。
「空は、死んでない。死んでなんか、ないっ!!」