空から君へ愛の手紙を。

空と大喧嘩をした奴も、空を殴った坂本も、空に嫌味を言っていた奴も…

全員の、泣き声が響き渡った。

ともも、そして、中出も北川も立野も。

目がパンパンに膨れ上がって、身体中の水分が抜けても…

泣き声は収まらなかった。

俺は…空の机の前にボーッと…ただ突っ立っているだけだった。

どれぐらいたったのか、4時間目のチャイムが鳴って、昼飯の時間。

でも、誰も教室から出ることはなかった。

ほとんどの奴が、泣き疲れて…眠っていた。

俺もいつの間にか、空の机に伏せていた。

昼休み、何十人もの1、2年生がクラスに来たけど、誰も相手はできなかった。
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