空から君へ愛の手紙を。

陸上部の後輩と思われる人は、短距離長距離関係無しでその場に座り込んだ。

陸上部だけじゃなくて、他の部活も。

空は、後輩から好かれていたからなぁ。

次に目が覚めたら、夕焼けが教室に差し込んでいた。

もうすぐ暗くなる。

そして、次に明るくなったら、空の葬式が始まる。

空の姿を…見なきゃいけなくなる。

「そら…」

ほとんどの保護者が迎えに来て、無理やり連れて帰らされたけど、俺らはよくわからなかった。

わからないまま、暗くなるのが早い、冬の空を見上げていた。
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