空から君へ愛の手紙を。

多分聞こえてない。

それで、話してる側も空が聞こえてないのわかってるから普通に話せてるんだ。

「ねえ蒼汰、聞いてる?」

「聞いてる聞いてる…」

なんて、全く聞いてなかった。

「嘘だぁ。絶対聞いてないでしょ!!」

あ、お見通しか。

「プリンがダメなら購買のマフィンでもいいよ。」

「なんで俺に言うんだよ。」

「お小遣いが…」

「漫画書いすぎなんだよ。」

「ごめんなさい…」

上目遣いで謝る空は、可愛い。

こんなの、周りが可愛いって言うのも無理ないだろ?
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