空から君へ愛の手紙を。
「はいっ!」なんて、元気に言った空は僕の方に両手を差し出す。
これは…
「誕生日プレゼントをくれてもいいですよ?」
言うと思った。
「ない。」
「うっそー。昨年も今年も?私は昨年あげたのに?」
「購買のマフィンひとつだけだろーが。」
「何もあげないよりいいでしょ!!」
別にくれなんて言ってないけどな。
まあ、美味かったんだけど。
「ねえねえねーえ。何か頂戴よー。プレゼント欲しいぃ。」
「うっせー。プレゼントとか知らねーし。」
「1年に1度の誕生日ぐらい、ちゃんと祝って欲しいのに…」
「知るかっ。」
「もー。じゃあ、今日の放課後に、お暇な私の相手をしてくれたら許してあげるよ。」
何言ってんだこいつ。