空から君へ愛の手紙を。

「はいっ!」なんて、元気に言った空は僕の方に両手を差し出す。

これは…

「誕生日プレゼントをくれてもいいですよ?」

言うと思った。

「ない。」

「うっそー。昨年も今年も?私は昨年あげたのに?」

「購買のマフィンひとつだけだろーが。」

「何もあげないよりいいでしょ!!」

別にくれなんて言ってないけどな。

まあ、美味かったんだけど。

「ねえねえねーえ。何か頂戴よー。プレゼント欲しいぃ。」

「うっせー。プレゼントとか知らねーし。」

「1年に1度の誕生日ぐらい、ちゃんと祝って欲しいのに…」

「知るかっ。」

「もー。じゃあ、今日の放課後に、お暇な私の相手をしてくれたら許してあげるよ。」

何言ってんだこいつ。
< 50 / 557 >

この作品をシェア

pagetop