空から君へ愛の手紙を。

ん?あれ?僕、何でムキになって…

「え?嫌じゃないの?」

いや、そう言われると反応に困るし。

「でも、笹野のままじゃん…」

いや、それも…ね?

いきなり名前呼びに変えろって言われても変わるもんじゃないし。

「なーんだ。良かった。俊、別に嫌がってないのかあ。じゃあ、私、もっと頑張るね。」

いや、お前自分の時間が止まってるって…もしも止まってるなら、いいのかよ。

「ウチね、別にいいんだ。このまま一生独身でも。青春全部陸上に使ってきた罰だと思ってる。でも、こうして今、好きな人と話せてるんだから、最後の悪あがきぐらいしようかなぁって…」

僕は、困る。
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