空から君へ愛の手紙を。

「小宮っ!!」

「ふぇっ?」

そんなこと考えていたらいつの間にか眠っていた。

つまらない授業で寝ない方が難しい。

「ったく、お前ら陸上部は…もう昼だぞ?」

「え?昼!?昼休み?嘘っ、ご飯買いに行かなきゃっ!!」

「次からは寝るなよ?ほら、早く行け!!」

「ありがとー安尾ちゃん!!」

「ちゃんと先生をつけろ!」

「“ちゃん”と、先生?安尾ちゃん先生?」

「違う!!しっかり先生と呼べ!!」

安尾ちゃんが叫んでるのがわかる。

でも、お昼ご飯を買いに走り出した私には何も聞こえない。

とりあえず、今日はパンの気分。
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