唯一息ができるのは、君の側だけだった
男の子と自然に会話できるのが、なんだか不思議だった



家でも妹がいて、学校は女子ばかり



同年代の男の子と喋るなんて、すごく緊張しそうなことなのに



蓮は明るくてよく喋るから会話がすごく自然で



短時間なのに楽しかった





「ねーねー」小声で蓮が喋る



「満員電車ってマジ静かすぎる!ひひっ。」



「そうだね。でも、いつも一人で通学してるから喋ることなんてないけど。」



私も小声で返した



「あっ、俺この駅で降りるんだ。」



「そうなんだ!じゃあね!」



「うん。またね!」



蓮の笑顔は眩しい
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