唯一息ができるのは、君の側だけだった
夕焼け空がピンクとグレーのグラデーションですごく綺麗だった



こんな景色を私はいつも見ないで生きていたんだなぁ



「空がピンクで綺麗だね。」



「おっ本当だ。絵に描きたくなる?」



「そうだね、綺麗に描けたら素敵だよね。でも今まで描きたいものとか考えたことなかったなー。いつも決まったテーマのものを描くだけで。」



「そうなんだ。これからは描きたいものをさ自由に描いてみたら?」



「うん。本当そうだよね。描きたいものを描いてみる。」



気がつくといつの間にか時間が過ぎていた



「帰らなきゃ。」



「うん。俺も!駅までいこー。てか最寄り駅どこ?」



「私、国立。」



「俺三鷹!途中まで一緒じゃん。」



男の子と一緒に帰るなんて、今までの生活ではなかったことだ



蓮、気が付いてたかな?私はひそかにドキドキしてたんだよ



蓮もドキドキしてた?
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