唯一息ができるのは、君の側だけだった
突然立ち上がった蓮「ねぇちょっとここで待ってて。コンビニで買いたいものあるから。すぐ戻ってくる。」



「うん?何買いたいの?」



「ひみつー」



「何それ(笑)わかった、ここで待ってるね。」



すぐ近くのコンビニで買い物して蓮が戻ってきた



袋からノートとペンを出した



「なんかふつーのノートしかなかったけど。」



そう言いながら蓮はノートを開いて一番最初のページに「可能性は無限大!」と大きな文字で大胆に書き殴った



「何?可能性は無限大!って。」



「俺たちのスローガン。」



「えっ何それ。笑」



「だって俺らまだ高校生だしさ、この先なんだってやろうと思えば出来るんだよ。だから『可能性は無限大!』この言葉ぴったりでしょ。」



「ビックリマークの後にハテナとかいらないの?」



「『可能性は無限大!?』って。ダメーダメダメ全然ダメ!陽子はさ、何が怖いの?何もはじめてないのになんか全部諦めてる気がするよ。だから、はいっ、このノートに書いて。」



ノートとペンを私に差し出した



「何を?」



「やりたいこと!」



「んーやりたいことかー。この先?将来のこと?」



「将来ってか、今やりたいこと。あーじゃあわかった!この夏休みやりたいこと。これでどう?書きやすくない?」



「この夏休みにやりたいことか。うん、それならありそう。」



「でしょ、はい、次のページに書いてって。どんどん。」
< 40 / 49 >

この作品をシェア

pagetop