唯一息ができるのは、君の側だけだった

蓮の家はこじんまりした一軒家だった



「可愛いお家だね」



「まぁ一応親父大工だからねー。団地に住んでたんだけど突然親父が大工なんだからやっぱり自分で作った家に住まないとーとか言い出してさ。」



「へぇ！やっぱりお父さんが作ったんだ！すごいねぇ。あ、これ一応家の方にゼリー買ってきたんだけど食べるかな？」



「え？わざわざ買ってきたん？すげー陽子ってやっぱしっかりしてるな。でも今日誰もいないよ？冷やして後で食べようぜー。ありがと」



家には蓮と私しかいなくてなんだか緊張してしまった