*中津先輩*
「それ、俺の連絡先。連絡くれたら、俺待ってるから」


全国大会ぎ終われば、あたしがマネージャーとして桜の森東高等学校へくることはなくなる。

そうなれば、中津先輩とはもう会えなくなると思ってた。


ずっと知りたくて、でも聞けなかった先輩の連絡先。


あたしはその紙を大事に握りしめた。


「北原が落ち込んだり、悲しくなったりしたら連絡してこいよ。会って、なんでも話聞いてやるから」
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