いつも視線は君ひとり

それから昴はタンカに乗せられた。


警察の人も来たんだけど、私はパニック状態でとても話なんて出来る状態では無かった。


なので、連絡先だけ携帯を見せて教えて、話は後日ということになった。


昴の付き添いということで私は一緒に病院に行くことになった。


そして私と昴を乗せた救急車は近くの大学病院に向かった。


救急隊の人は落ち着くまで私の背中をずっとさすってくれた。


それはとても優しい手で、それに対しても涙が止まらなかった。

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