いつも視線は君ひとり
そして、到着後緊急手術をすることになった。
手術の間に昴パパとママも到着した。
2人ともとても青ざめていた。
その顔を見て、私は何てことをしてしまったんだろうと思った。
私のせいで…。
私の…せいで……。
気づいたら涙が頬を伝っていた。
その一粒がスイッチにでもなったかのように、涙は溢れ出てきた。
それを見て、2人は私の座っている椅子の隣に腰掛け、背中をさすってくれた。
何て優しいんだろう…。
普通、冷たくされたり怒鳴られたりするものだろう…。
涙は徐々に止まっていった。
涙が止まると、少し冷静になれた。
私にはやらないといけないことがある。
2人にあったことを話さないと。
私はあったことを一つ一つ説明した。
その話は、また溢れ出す涙を流しながらの説明で、それは途切れ途切れのものだった。
2人はまた私の背中をさすってくれた。