いつも視線は君ひとり




──キーンコーンカーンコーン




鐘がなって、昼休みになっていつものグループとご飯を食べた。


いつものグループは、杏莉と私を含めた4人。


杏莉と私とクールな穂積 静(ホズミ シズカ)とのミーハーな唐沢 美雨(カラサワ ミウ)。


「いやぁ〜。まさか昴君がウェイトレスになるなんて〜!!んもう、超楽しみ〜!!」


美雨は昴のファンだ。


別に恋愛感情ではないらしいんだけど、かっこいいから好きならしい…。


「でも咲良かったね。

同じウェイトレスだから、暁とやっと話せるんじゃない?」


確かに...静の言う通りかも。


そう思うと勝手に表情がほころんで、


「そうだね!!嬉しい!!」


と返事するにも満面の笑みになってしまった。


それを見て皆はニヤニヤしだした。


「も〜!!か〜わいい〜!!良かったですね〜!!」


か、かわいい!?


美雨何言ってるの!?


「いやー。奥さんには負けますわー。」


お、奥さん!?


静まで!?


「えっちょ!!どーゆーこと!?」


「2人の間に入るものなどいませんな〜!!」


なっ!!


二人の間って…。


てか杏莉まで!!


私は顔がとっても熱くなるのを感じた。


「あら〜?か〜わいい〜ですね〜!!」


「ううぅ、うるさい!!」


もう!!3人して茶化さないでよね!!


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