いつも視線は君ひとり

でも。


ここで逃げたらダメだ。


自分の気持ちを言わなきゃ。




そうしないと伝わらない。


同じ後悔は、


二度としたくないっ!!




「…やだ!!」


私は出来る限りの声を出した。


昴の心に届くように。


「やだって…。あんたガキかよ。」


ガキって…。


「ガキになったっていいじゃん!!」


そうだよ…。


たとえガキって言われても…。


たとえ嫌われたって…。


私には伝えたい気持ち、言葉があるっ!!


「それだけ…それだけ昴と話したかったんだよ!!なんにも話せなくてどんなに辛かったか…。」


──ポタッ


あっ


やば


泣けてきた…。


ふっ…。


うぅ…。


止まらないよ。


歯を食いしばっても…止まんない…。
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