笹に願いを
「あ。そう言えば天野くんって、きょうだいいるの?」
「いるよ。2コ上の兄ちゃんが一人。あっちは結婚して子どもが二人いる。二人とも男のガキんちょだ。俺より兄ちゃん家族の方が、両親ちの近くに住んでるよ」
「ふーん。そうなんだ」
「兄ちゃんと甥たちは、俺に似て童顔」
「ということは、カッコいいんだ」
「ハハッ。俺程じゃーねえけどっ」
「もう天野くんってば・・」
「やっと」
「ん?」
「やっと、おまえのご先祖様とご両親に挨拶できた」
「・・・私も。天野くんがここに来てくれたって、ご先祖様と両親に伝えたよ。天野くん、ありがとね」
「織江・・・。今日、俺んちに泊まってけよ」
「えっ」
・・・そう天野くんに言われて、私はまだ、一度も彼のおうちに行ったことがないと気がついた。
「いるよ。2コ上の兄ちゃんが一人。あっちは結婚して子どもが二人いる。二人とも男のガキんちょだ。俺より兄ちゃん家族の方が、両親ちの近くに住んでるよ」
「ふーん。そうなんだ」
「兄ちゃんと甥たちは、俺に似て童顔」
「ということは、カッコいいんだ」
「ハハッ。俺程じゃーねえけどっ」
「もう天野くんってば・・」
「やっと」
「ん?」
「やっと、おまえのご先祖様とご両親に挨拶できた」
「・・・私も。天野くんがここに来てくれたって、ご先祖様と両親に伝えたよ。天野くん、ありがとね」
「織江・・・。今日、俺んちに泊まってけよ」
「えっ」
・・・そう天野くんに言われて、私はまだ、一度も彼のおうちに行ったことがないと気がついた。