笹に願いを
「1DKって言ってもな、55へーベーはあるんだぞ。玄関・風呂・トイレスペース入れてだがな」
「あ、そうなんだ。ホント、広く見えるっていうか、スペース的に広々して見えるよ。物も散乱してないし、ゴチャゴチャしてない」
「そりゃあおまえ、俺らの仕事柄な」
「あぁ、そうだね」
「元は2LDKだったらしいんだが、前の住人がこの形にリフォームしたんだってさ」
「え?じゃあここ、持ち家?」
「いや、賃貸。俺がこのままでいいって了承したんだ」
「あぁ。そういうことね」
「ベッド丸見えだが、俺としてはあれこれ小さく仕切ってるより、ドーンと一部屋続きの方が好きなんだ」
「そうだよねー。私もその方が好き。ねえねえ天野くん」
「ん?」
「こまごまとしたモノってどこに収納してるの?」
「あそこ」と言って天野くんが指さしたのは、テレビが置いてある白い台だった。
「あ、そうなんだ。ホント、広く見えるっていうか、スペース的に広々して見えるよ。物も散乱してないし、ゴチャゴチャしてない」
「そりゃあおまえ、俺らの仕事柄な」
「あぁ、そうだね」
「元は2LDKだったらしいんだが、前の住人がこの形にリフォームしたんだってさ」
「え?じゃあここ、持ち家?」
「いや、賃貸。俺がこのままでいいって了承したんだ」
「あぁ。そういうことね」
「ベッド丸見えだが、俺としてはあれこれ小さく仕切ってるより、ドーンと一部屋続きの方が好きなんだ」
「そうだよねー。私もその方が好き。ねえねえ天野くん」
「ん?」
「こまごまとしたモノってどこに収納してるの?」
「あそこ」と言って天野くんが指さしたのは、テレビが置いてある白い台だった。