笹に願いを
「はあ?なっ、何言っ・・なにそれっ!ていうか、いきなりそんなすごいセリフをフツーにサラッと言ってんのよ!」
「すげーだろ」
「ホンット、すご、ぃ・・・」

天野くんってば。
いきなり私を包みこむように優しく抱きしめてくれるし。
さっきのセリフだって・・・。
この人、何気にロマンチストだったんだ・・・。

天野くんの胸から、力強い鼓動が、ドキドキ聞こえてくる。
彼の体は熱く、心は温かくて・・・落ち着く。
彼の腕の中が、私の新たな居場所になりつつある・・いや。

もうなってる。
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