笹に願いを
『俺、おまえのこと大事にする』

「・・・ありがとう」
「あ?何が」
「約束。守ってくれてありがとう」と私が言うと、天野くんはニカッと笑ってウンと一度、頷いた。

「俺、明日の昼過ぎには帰ってくるから迎えに行くよ」
「いいの?私、車出勤だよ」
「一旦おまえんとこに海彦待機させとく。それでいいか」
「うん、いいよ。それなら天野くんが遠回りとかする必要もないしね。じゃあ、行ってきまーす」
「行って来い。気をつけてな」
「うん」

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