笹に願いを
「あぁ、なんか・・・いいよねぇ、こういうの。ビールがもっと美味しく感じるし。私、今、すごい幸せ感じてる」
「ビールにか」
「ううん。あなたと一緒にいることに」
「おっ。織江ちゃん、もう酔った?」
「ううん、酔ってないよ。3口飲んだくらいじゃあ酔わない。あのね、天野くん。私、あなたが好き。だからあ・・・りがと」
・・・なんだ。意外と簡単だったな。
まだ酔ってないけど、天野くんの顔を見て、「好き」って言うのは。
彼は私の気持ちを知ってると思うけど、私たちの関係がだんだん進んでいく中で、私は「好き」と彼に言ってなかった。
怖くて言えなかった。
たぶん私にはもう、あと数年生きれたら上等と言えるくらいの寿命しかないかもしれないから、「好き」って彼に言ってしまったら、負担に思うんじゃないかって・・・。
でも、「好き」と告白してすぐに、突然ガバッと彼に抱きしめられて。
彼の熱い体と、逞しい胸板と、その奥から聞こえる力強い鼓動を感じて、それは私の思い込みだったと気がついた。
「ビールにか」
「ううん。あなたと一緒にいることに」
「おっ。織江ちゃん、もう酔った?」
「ううん、酔ってないよ。3口飲んだくらいじゃあ酔わない。あのね、天野くん。私、あなたが好き。だからあ・・・りがと」
・・・なんだ。意外と簡単だったな。
まだ酔ってないけど、天野くんの顔を見て、「好き」って言うのは。
彼は私の気持ちを知ってると思うけど、私たちの関係がだんだん進んでいく中で、私は「好き」と彼に言ってなかった。
怖くて言えなかった。
たぶん私にはもう、あと数年生きれたら上等と言えるくらいの寿命しかないかもしれないから、「好き」って彼に言ってしまったら、負担に思うんじゃないかって・・・。
でも、「好き」と告白してすぐに、突然ガバッと彼に抱きしめられて。
彼の熱い体と、逞しい胸板と、その奥から聞こえる力強い鼓動を感じて、それは私の思い込みだったと気がついた。