笹に願いを
「どーした?織江」
「うん・・私さ、全体的に風船みたくパンパンに膨らんでると思うけど、鏡に映してみると、実際そこまでパンパンじゃあないなって。全身むくんでいることに変わりはないんだけど・・・」
「確かにおまえの見た目は変わったが、一時的なもんだし。今でもおまえの心?ってーのかな、内面的なキレイさって、何気に顔にも出るだろ?そういうキレイさを、おまえは失ってないどころか、ますますキレイに、そして強くなってる。そういうところも、俺がおまえに惹かれてる理由の一つなんだよな」

お世辞や慰めからではなく、本心から義彦がそう言ってくれていることがよく分かる。
そして、そう思うだけじゃなくて、ちゃんと言葉で何度も私に伝えてくれるところが、彼の優しさだ。
義彦と、ともに笑って、ともに泣いて、ともに仕事をし、ともにガンと闘う。
私にとってこの人は、最高のパートナーであり、最愛の夫。
そんな彼と、人生をともに歩む日々を送ることができるなんて・・・私は何て幸せ者なんだろう。


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